サービスの改善にむけて

2023年度 自己評価結果等の公表(2024年3月13日)

 
2月に実施致しましたアンケート調査に対し、保護者児発4名(回答率100%)、保護者放デイ10名(回答率91%)、職員児発7名、放デイ9名(回答率100%)、職員児発7名、職員放デイ9名(回答率100%)から回答が提出されました。その結果を集計し、取り纏めたものをもとに職員間で課題共有し、改善目標を立てましたのでここに公表いたします。
今年度は6月に当事業所が大雨による床上浸水被害を受け、その復旧工事の為に7か月間2カ所に分かれて別の場所でのサービス提供となりました。その様な状況において子どもたちが安心して過ごせるように、保護者の皆様が安心して預けて下さるように、職員同士の情報共有、適切なサービスの評価等がおこなわれるように努めて参りました。アンケートのご意見、ご要望の欄には多くの保護者の方々から「その子にあった支援を考えていただきありがとうございます。」「いつも楽しみに行かせていただいています。」等の声をいただきました。しかし、一方で課題となる点も明らかになっています。これらの課題について改善方法を検討し、より良いサービス提供を継続して行えるように取り組んで参ります。
 

Ⅰ.保護者による評価

 
a. 課題
・ホームページの活用が十分ではない。
・健常児との交流の機会が少ない、もしくはないと感じている。
・保護者同士の交流や連携の支援が行われていない。

b. 工夫している点
・行事予定、活動報告、季節の挨拶等ご利用者のご家族への情報提供は、配布物にしたり連絡帳への記入また送迎時に直接口頭でお伝えさせて頂いています。その時に、プログラムへの参加や準備に際しての配慮事項の確認等を保護者と情報共有して一人ひとりがより良い形で参加できるように計画、実践につなげています。
・健常児との交流に関しましては現在少人数ではありますが、週1回のペースで放課後の時間に法人内フリースクールの子どもたちと一緒に過ごす場所を提供しています。また、法人内高齢者デイサービスと合同で“花いっぱい運動”に参加しました。今年度は浸水被害の為途中中断を余儀なくされましたがこれからも引き続きこの活動に参加していきます。
 

Ⅱ.職員による自己評価

 
a. 課題
・生活空間、活動スペースの広さ、障がい特性に応じたバリアフリーが十分ではない。
・第三者による外部評価が行われていない。
・自立支援協議会等への参加を含め、地域との交流や関わりがない。
・保護者に対するペアレントトレーニング等の支援が十分ではない。
 
b. 工夫している点
・限られたスペースを可能な限り有効活用し、荷物棚の設置、配置や空間を仕切るな
・標準化されたアセスメントツールを使っているのは保護者から提供があったごく一部の方に限られている為、それ以外の場合は保護者との面談やモニタリング時の相談専門支援員からの聞き取り、法人内保育施設での集団生活場面での行動観察などから情報を得て適応行動の状況を把握して分析し支援に繋げています。また、より専門的な視点で捉えることができるように職員の研修の機会も設けてきました。
・外部の関係機関との連携は双方の条件が合わなければならず難しい面はありますが、外部からの受け入れが可能になったケースのリハビリ見学や医療機関からの摂食指導の情報共有など出来るところから行っています。
・保護者への支援については、送迎時には必ず近況など会話をするようにして心配事や相談事があればいつでも対応しますということを伝えています。
 

Ⅲ.事業所全体による自己評価

 
a.保護者回答に対する改善目標
・現在ホームページに掲載している活動状況が最新のものになっていないので、保護者の方の了承を頂けたものを掲載して最新の活動状況をお伝えできるように努力します。
・健常児との交流の機会を持つために今年度途中から始めました週1回の交流の場を継続していき、更にそこに参加できる子が増えるよう運営の工夫をおこなっていきます。
・保護者同士の交流や連携の支援につきましては、感染症への懸念から少しずつ解放されてきましたので親子での参加が可能なイベントを開催するなどの交流の場が提供できるか検討していきたいと考えています。引き続き、面談をしたり日頃からコミュニケーションを大切にするなどの保護者への個別の支援につきましては丁寧に対応していきます。

b.職員回答に対する改善目標
・活動スペースにつきましては、床上浸水被害の為にかなりの備品を処分したため現在の状況に即した環境作り、まさにリセットできる機会が与えられました。部屋の広さは同じですので、本当に必要な物の再検討、デッドスペースの活用、個別支援の場所の確保、リラックススペースの構築などを実現することができました。今後更に、子ども達の成長に伴い色々なスペースの確保が必要になると思われますので、定期的に活用状況の見直しをおこなっていきます。
・外部機関との連携につきましては、相談専門支援員とこまめな情報共有や医療機関におけるリハビリや摂食指導に同行させてもらう機会を増やしていきます。また、広い視野、専門的な知識を持って支援にあたれるように、事業所外の研修に参加できる機会を確保していきます。
・ご利用者の要望に応えられる職場環境を整えるために、職員の増員を目指します。