サービスの改善にむけて

2020年度自己評価結果等の公表(2021年3月25日)

2月末締め切りで実施しましたご利用者の保護者および事業所の職員に配布した評価表によるアンケート調査に対して、14名の保護者(回答率100%)および9名の職員(回答率100%)から回答が提出されました。その結果を集計し取り纏めた結果をもとに、職員で課題や工夫している点の認識を共有したうえで改善目標をたてましたのでここに公表いたします。
 「子どもは通所を楽しみにしているか?」「事業所の支援に満足しているか?」との設問に対してすべての保護者の方が「はい」とお答えいただき、努力してきたことが報われた思いを抱いておりますが、このことに満足せず今回のアンケートを通していただいた保護者の皆様の思いや職員の願いを謙虚に受け取り今後の事業に反映させ、より良い福祉サービスを実現するようにして参ります。

1. 保護者による評価

a. 課題
① 保護者への支援:児童発達支援のお子様は、法人内保育施設の健常児プログラムに参加していることもあり、保護者の方は保護者会に出席されて健常児保護者と交わる機会がありますが、「からしだね」保護者同士での意見交換や連携はできていません。放課後等デイサービスのお子様は「からしだね」の滞在時間が短いこともあり、法人内フリースクールの健常児プログラムに参加することはできていません。「からしだね」には保護者会に相当するものがなく保護者同士の意見交換や連携はできていないのが現状ですが、保護者同士で話をする機会を求めている保護者はおられず、コロナ禍が落ち着いた折には職員との面談をじっくりしたいとのご意見がありました。
② 活動報告や情報発信:児童発達支援の保護者から、活動の様子を直接は見ていないので活動の内容がよく分からないとの回答がありました。
b. 工夫している点
① コロナ禍にあり、感染が拡大しないように清潔を保ち3密を避ける工夫を続ける一年でした。その中にあってもご利用者や保護者の方々には極力これまで通りの支援をと心掛け、保護者とのコミュニケーションが図れるようにしています。連絡帳やメールだけでは分からないことも、顔を見て個人的に話すことによって些細な変化に気付け、保護者の思いを聞くことができているとともに、ご利用者に関しての情報共有・交換を行える良い時間となっていると考えていますが、コロナ禍によってその機会が減ったように感じています。
② 障がい児の保護者の日々の生活における取組とお子さんの成長記録を紹介する会報「ともにいきる」を毎月教会の方々に発行するとともに、ご利用者の保護者にも配布し保護者の方々の対応力の向上にお役立ていただけるようにしています。直接会って言うことができないことでも自由にお伝えいただけるようにとホームページにはご意見をメールでお送りいただけるような欄を作ってありますが、これまでご利用いただいた例はありませんでした。

2. 職員による自己評価

a. 課題
① 障がいのない子どもとの活動機会
② 保護者への支援
③ 地域に開かれた事業運営
b. 工夫している点
① 以前は法人内の保育施設、高齢者施設と交わる機会を設けていました。しかし今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から放課後等デイサービスの子ども達はやむを得ず実施することが出来ませんでしたが、児童発達支援の子ども達は日々法人内の保育施設の子ども達の間に入って活動するようにしました。
② 保護者との個別の相談にのったり悩みを聞いたりして率直な意見交換をする努力を続けていますが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からその機会が十分にとれませんでした。支援者とご利用者、保護者という立場の違いがあり、共感したり支えることで出来ることの限界も感じています。
③ 半径500mの範囲内に人が居住している家がないので、地域社会との交流を持つことは出来ませんが、法人内の保育施設、高齢者施設に来られる人々および教会の人々が地域社会の人々と同じ存在であると考え、以前はさまざまなイベントにおいてその方々との交流をしました。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から自粛せざるを得ませんでした。そのため、会報を毎月発行し活動の紹介をすることで障害のある子ども達への関心と理解を持っていただくように努めました。教会全体の人々に向けての講演は、続けて年一回行っています。

3. 事業所全体による自己評価

a. 保護者回答に対する改善目標
① 保護者同士で話をする機会を求めている保護者はおられず、コロナ禍が落ち着いた折には職員との面談をじっくりしたいとのご意見がありましたことから、来年度は普段の支援と会話をもとにご利用者や保護者の方との信頼関係を築き、率直なご意見を述べていただきともに力を合わせてご利用者の支援にあたることに繋がるようなご利用者や保護者との個人面談を企画します。
② 活動の様子を直接は見ていないので活動の内容がよく分からないとの回答がありましたことで、「からしだね」でのお子様方の様子を保護者の方々が直接ご覧になる機会がなかったことに気づかされました。保護者の方々とともに力を合わせてご利用者の支援にあたるには、最も基本的なことが欠けていたと考え、来年度は保護者の方々に「からしだね」での様子を直接ご覧いただく機会を設けます。
b.職員回答に対する改善目標
① これまでは、児童発達支援の子ども達と法人内保育施設の子ども達との交流、一緒の活動に力をいれてきましたことは、双方の子ども達の成長にとって良い機会となったと考えていますので、継続していく考えです。放課後等デイサービスの子ども達は授業終了後に来所するために滞在時間が少ないことと、長期休みには朝から来る子ども達もありますが、いずれの場合もその時間帯には法人内教育施設の子ども達が下校済や休みになっており、交流の機会を設けることができません。放課後等デイサービスの子ども達が法人内教育施設の子どもの在校時に、一緒に活動する機会が作れるかどうかを今後検討します。法人内高齢者施設の方々との交流は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実施しないこととします。
② 保護者の方々とともに力を合わせてご利用者の支援にあたるには、お互いに信頼しあえる関係になることが大事だと考えます。そのためには保護者の方々に「からしだね」での様子を直接ご覧いただいたうえで、お互いを尊重し率直な意見交換が出来る場を設ける必要があると考えますので、保護者参観と個人面談を企画します。
③ 教会の方々のみならず、広く地域の方々に事業所の様子を知っていただくためにホームページの充実を図ります。そして、さまざまな方にボランティアとして加わっていただくことによって地域に開かれた事業運営となるように努力します。

2019年度自己評価結果等の公表(2020年3月25日)

先に実施しましたご利用者の保護者および事業所の職員に配布した評価表によるアンケート調査に対して、10名の保護者(回答率77%)および9名の職員(回答率100%)から回答が提出されました。その結果を集計し取り纏めた結果をもとに、職員で課題や工夫している点の認識を共有したうえで改善目標をたてましたのでここに公表いたします。
 「子どもは通所を楽しみにしているか?」「事業所の支援に満足しているか?」との設問に対してすべての保護者の方が「はい」とお答えいただき、努力してきたことが報われた思いを抱いておりますが、このことに満足せず今回のアンケートを通していただいた保護者の皆様の思いや職員の願いを謙虚に受け取り今後の事業に反映させ、より良い福祉サービスを実現するようにして参ります。

1. 保護者による評価

a. 課題
① 保護者への支援:児童発達支援の保護者は法人内の保育施設の父母会に出席できていますが、放課後等デイサービスには父母会に相当するものがなく出席できていないのが現状です。保護者同士で話をする機会を求めている保護者が複数おられる一方、学校の父母会が忙しく放課後等デイサービスにはその機会を求めていないとのご意見もありました。
② 活動報告や情報発信:放課後等デイサービスの保護者から、活動報告や情報発信が十分にできているかどうかという問いに「どちらともいえない」との回答が複数ありました。
b. 工夫している点
① ご希望により、可能な限りご自宅への送迎を行っていますが、基本的には事業所へのお迎えをお願いし、その際に保護者とのコミュニケーションが図れるようにしています。連絡帳やメールだけでは分からないことも、顔を見て話すことによって些細な変化に気付け、保護者の悩みを聞くことができているとともに、ご利用者に関しての情報共有・交換を行える良い時間となっていると考えています。
② 広く教会の方々にサービスの様子を知っていただき理解と支援をして頂くため会報「感動のおすそわけ」(2019年3月まで)、「ともにいきる」(2019年4月から)を毎月発行していますが、現在は保護者にも配布して、活動報告や情報発信に用いています。2019年9月にはホームページを立ち上げ、サービス内容の紹介、活動の様子や自己評価結果の公表を行っています。

2. 職員による自己評価

a. 課題
① 障がいのない子どもとの活動機会
② 保護者への支援
③ 地域に開かれた事業運営
b. 工夫している点
① 法人内の保育施設、高齢者施設と交わる機会を設け(特に長期休みの時)、様々な年代の人たちと触れ合える機会・環境を設けています。児童発達支援の子ども達は日々保育施設の子ども達の間に入って活動しています。
② 保護者との個別の相談にのったり悩みを聞いたりする努力をしていますが、支援者とご利用者という立場の違いがあり、共感したり支えることで出来ることの限界も感じています。
③ 半径500mの範囲内に人が居住している家がないので、地域社会との交流を持つことは出来ませんが、法人内の保育施設、高齢者施設に来られる人々および教会の人々が地域社会の人々と同じ存在であると考え、さまざまなイベントにおいてその方々との交流をするとともに活動の紹介を行う会報を毎月発行し、教会全体の人々に向けての講演を年一回行っています。

3. 事業所全体による自己評価

a. 保護者回答に対する改善目標
① 昨年度のアンケート結果をもとに「保護者同士の繋がりがニーズとしてあることが分かり、子どもが一緒の交流会、保護者のみの交流会など実施の方法は検討が必要であるが、年に2~3回の保護者への働きかけが行えるよう企画していきたい。」としたものの、今年度は夏休みに行った「子どもが一緒のカフェ」の開催にとどまりました。来年度は、少人数でも良いので希望者を募って保護者のみの交流会を加えて企画します。
② 今年度のアンケートの「相談や申し入れについて、対応の体制が整備されそれを周知・説明するとともに迅速かつ適切に対応しているか?」の問いに、「どちらともいえない」との回答が複数あったことから、情報の発信に加えて情報の   受信がまだ十分でなかったことが分かりました。メールアドレスを公開して、個々の保護者への情報発信とともに保護者からの相談や申し入れ等の情報受信の体制は整えておりますが、これをさらに活用していただくように周知する努力をいたします。また、ホームページがあることを保護者に周知するとともにタイムリーに情報をアップすることでさらなる情報発信に努めたいと考えています。昨年度は、アンケートの結果から「保護者からのご意見を積極的に収集する体制とはなっていなかったことが分かったので、今後は意見箱の設置や、定期面談での聞き取りを行っていくことを検討したい。」としており、今年度は定期面談での聞き取りは実施しましたが意見箱の設置は出来ませんでした。事業所の部屋に意見箱を設置することは保護者からのご意見を自由に出していただくには不十分であると考え、ホームページに意見箱に相当する欄を設けることを考えています。
b.職員回答に対する改善目標
① これまでは、児童発達支援の子ども達と法人内保育施設の子ども達との交流、一緒の活動に力をいれてきましたことは、双方の子ども達の成長にとって良い機会となったと考えていますので、継続していく考えです。放課後等デイサービスの子ども達は授業終了後に来所するために滞在時間が少ないことと、長期休みには朝から来る子ども達もありますが、いずれの場合のその時間帯には法人内教育施設の子ども達が下校済や休みになっており、交流の機会を設けることができません。放課後等デイサービスの子ども達が法人内教育施設の子どもの在校時に、一緒に活動する機会が作れるかどうかを今後検討します。
② 今年度のアンケートの「保護者の対応能力の向上を図る観点から、保護者に対して家族支援プログラム(ペアレント・トレーニング)の支援を行っているか?」の問いに、「どちらともいえない」の回答が半数以上ありました。来年度は、保護者に対しての家族支援プログラムの研修を職員の方に受けて頂き、その結果をもとに具体的にどのように進めれば良いかを検討します。
③ 法人内や教会の方々のみならず、広く地域の方々に事業所の様子を知っていただくためにホームページの充実を図ります。そして、さまざまな方にボランティアとして加わっていただくことによって地域に開かれた事業運営となるように努力します。